Hiroko Murayama

暗室でカラーネガプリントをしながら考えていたこと

写真展の作品を再プリントするにあたり、暗室作業をしました。
手焼きをするのは、久しぶりだったので、
すぐに作業の感覚が戻るのかとドキドキしたりもしましたが、
自分の体を充分に使って作品を生み出すということに、
改めて新鮮さを覚えた、というのが素直な感想です。


デジタルとフィルムのこと。


お仕事で撮影をさせて頂く際には、最近は主にデジタルカメラですが、
始めた当初は、フィルムでした。
本番前にポラを何枚も切って、それから撮影スタートという流れの時代。
フィルム撮影だったものが、いつしかデジタル撮影が主になりました。
画像修正や3DCGの技術には、私たちもお世話になっていて、
フィルム時代にはできなかったことが、
スムーズにかつ自然なクオリティで仕上がられるのは、
素晴らしいことだと考えています。

フィルムでの撮影が少なくなったがゆえに、
フィルム自体の生産・販売が終了してしまったものも多くなりましたね。

FP100C(カラーインスタントフィルム)の生産が終了するというニュースを見て、
寂しい気持ちになったのは、ほんの2週間前の出来事。
同じように感じられたのは私だけではないはずです。

ポラを引き出すときの「ジューゥッ」というあの音と感覚が、
もう味わえなくなると思うととても残念で、
少量ですが在庫があるお店から手に入れました。

デジタルカメラ世代の方や子供たちに、こんな面白いフィルムがあるんだということを伝えられるようなことができたら、面白いのじゃないかなと考えたりしています。

今、フィルムで撮る意味


最近、私は、昔父が使っていた1968年製のフィルムカメラ(Mamiya/sekor 500DTL)を持ち歩き、
美しいもの・心地良いシーンを撮影をして、
tumblr上の Patrone というページに毎朝一枚の写真をUPすることを日課にしています。
2015年の12月から始めたので、写真は100枚ほどになりました。

http://filmpatrone.tumblr.com/post/140407801210/そして砂場ほどの大きさの池ともう少し小さい池が並んで水を湛えています

毎日続けていて思うことは、フィルムカメラで撮ることは、トレイニングになるということ。
デジタルカメラで撮影する際には、一度撮ってプレビューモニタで画像を確認。
そこから、露出などを考えたり構図を変えたりしますが、
フィルムカメラでは撮影後すぐに画像が見られるわけではないので、
イメージをフィルムに焼き付けるにはどうしたら良いかということを、
瞬間的に頭で考えてシャッターを切ることになります。

私の場合、それは感性と技術、両方の練習になっていて、
デジタルカメラで仕事をする際にも役立っていると感じるのです。

写真展は、17日(木)〜23日(水)まで。

良い展示になるよう、準備を進めます。