【民藝のインティマシー】
民藝を
インティマシー(intimacy)という概念からとらえなおすという試みが綴られた本。
お世話になっている編集者の方に進めてもらって、図書館で借りてきました。
相手との親密な関係を言い表す英語の表現であるインティマシー(intimacy)
著者はそれを「親密さ」「いとおしさ」と日本語に置き換えます。
民藝がもつ「いとおしさ」
写真だとどうなのかな。
風景の中に立って、目と耳をすませると
声が聴こえるような気がすることがあります。
私は声のする方へ、ふらふらと歩いてゆき、
見つけると、さっとシャッターを切る。
そうして撮った写真に、
インティマシー(intimacy)を感じます。
こうしたらもっといい写真になるとか、
この構図が良いとか
考えたりしてしまうとダメなんです。
その写真には、いとおしさを感じられない。
不思議なものです。
インティマシー(intimacy)を感じる写真は、
作り出したり、手を加えるものではなくて、
そこに存在しているものを見つけて、
励まし、温めるようなものだと感じています。
ともあれ、「民藝のインティマシー」
読み進めようと思います。