Hiroko Murayama

Canon レンズ TS-90mm F2.8 / ティルト・シフトの機能をを持った中望遠、大好きなレンズのひとつ

レンズ:Canon TS-90mm  撮影値:1/125   F.2.8  
TWINKLE 04 1灯 トレーシングペーパー  ISO 200


お仕事でよく使用するレンズにCanon TS-90mm F2.8 があります。

中望遠でティルト・シフトの機能をを持った、大好きなレンズのひとつです。
フォトグラファーとして活動を始めたフィルム時代から、様々な撮影現場を共にしてきました。


何年も一緒にいるとレンズを通して見える風景も自然と体に染み込んで、
ファインダーを覗く前に大体の構図が心の中に見えてきます。

クライアントの方が後ろに控えていて撮影をじっと見守っているような現場でも、
比較的早くアングルを決めることができるのは、長いお付き合いのお陰ですね。


また、ティルト機能を使ってピントを浅くし、やわらかくて優しい雰囲気を出したい場合や、
Topのマカロンのようなイメージカット撮影にはぴったりですね。

ケーキや料理のカタログ、メニューの撮影などでは、商品をしっかり見せつつ、
可愛らしくて優しい、そして美味しそうと感じてもらうことが大切ですし、求められます。
そうすると、レンズにおけるピントの範囲(被写界深度)は、とても重要になってきます。


絞り(F値)をどれくらいにすれば商品のディテールをしっかりと見せることができ、
それでいて見る人の心に伝わる写真に仕上げられるか。。
真剣に考えて少しずつ調整し、絵を作り込んでゆきます。

♬ 
例えば、F2.8をF3.5に絞るだけでも、
被写体や背景に置いてある物のボケ味や感じに違いが出ますので、
繰り返しシャッターを押して、思い描いた絵になるまでチャレンジするということは多くあります。
じっくりとした地道な作業ですね。

それとは違い、最初に絵を決めるときは、心を真っさらにして、被写体との出会いを楽しみます。

両手をすぼめ、空想レンズを作って、いろいろな角度から被写体を見てあげます。
すると自ずと、「ああ、ここから撮ってあげれば被写体が喜ぶな」と思うところに出会うんですね。

嬉しい瞬間です。


ただ、何度も経験があるのですが、心を真っさらにしていない状態だとダメなんです。

出会えない。。。   不思議ですね。

私はこの出会いの瞬間がとっても好きで、
そのために写真を撮っていると言っても良いくらいです。
心に沸き上がってきた絵を胸に、一心不乱にレンズや絞り、光やアングルなどを使って、
現実の世界で写真を描いてゆくのは、本当に楽しいですし、毎回、熱くなります。一生懸命に写真を撮りたい。
これからもたくさんの出会いのあることを願い、楽しみにしています。

レンズ:Canon TS-90mm  撮影値:1/5   F.3.5  
自然光 トレーシングペーパー  ISO 200